T邸の井戸工事

 クライアントは流体力学のプロフェッサーである。恐らく水にはうるさいだろうと我々は勝手に想像していた。井戸掘りはすでに終わっており、鉄分の少ないきれいな水が多量に出た。

 今日は、手動ポンプを取り付ける台の設置のための基礎工事に出かけた。庭には噴水があり、スタイルにこだわりがある。我々も一つ一つ確認しながら作業を進めた。

 写真見えるのは50cm四方の敷石である。我々はそのような場所で工事をし、井戸水を汲み上げることに成功したのである。工事前に、水が出ることを確認してから作業に入った。井戸といっても決して子供や老人が落ちる危険性は全くない安全なものである。

 大きな穴を掘れば、作業はやりやすい。だが、我々の墓穴を掘らないように、小さな穴にしている。明朝は手動ポンプの取り付けである。夕刻にはこの井戸水でビールを冷やして乾杯したいとのこと。およばれするか。これも楽しみの一つ。
 

手動ポンプ取り付け台