瓦礫の山

 井戸掘りをする我々に最大の敵は、瓦礫とか固い岩盤の存在である。重機を入れれば簡単に取り出すことはできる。だが、そのようなことは絶対にしない。常に手堀りで作業を行う。

 災害時用の井戸掘りを目的にしている。例え、小さな土地でも生活用水(トイレの水、洗濯の水)が欲しいと依頼があれば、最低でも30cm四方の土地があれば、井戸掘りが可能にする技術を持っている。

 埋め立て地に建てられた家は意外と瓦礫が一杯である。今日工事を行ったところもそんな場所であった。
庭が広いので工事はやりやすいが、土の中は石が一杯。バールでこついて、砕きながら掘り進んでいく。午前中一杯かかって、やっと畑土が見え始めた。今日は特別暑い。皆クタクタである。それでも夕刻までには水脈を探し当てることができた。

 明日はT邸の手動ポンプの取り付け基礎部分の工事を午前中に行わなければならない。よく土曜日には手動ポンプの取り付けで作業は完了の予定。今日の井戸掘りのポンプ取り付けは来週の予定である。暑い中、メンバーの皆さんご苦労様。