O邸の井戸完成

 先日から掘り始めた瓦礫一杯のO邸。苦難の連続であった。昨日の午前中に梅雨の合間を縫って、手動ポンプを取り付けて完成した。

 朝着いたら、樽が用意してあった。水を溜めるのは樽である。依頼主から手動ポンプだけの取り付けと申し込みが強くあったわけが理解できた。

 手動ポンプを取り付ける希望者は、幼児体験者か、それとも火鉢、甕、臼などを持ってみえる旧家の方のようである。日本的な趣向をお持ちと思われる。樽が水甕にするとは想像だにしなかった。写真を撮ってみると随分いいイメージである。

 手動ポンプもまだまだいける。日本の昭和20年代のイメージが浮かぶ。だが、手動ポンプを製造する会社は水道の普及で打撃が大きかったことであろう。日本的な良品はいつまでも残しておきたいと思うのだが…。